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2年程前、なんとなく雲行が怪しく風も強くなってきた夕暮れ、雨もぽつりぽつり降り始めました。
今日は協力会で協力会社の方々が見えられます。
会社を車で出て陸上競技場の駐車場の方へ帰途途中のこと、道に大木が横たわっていました。倒れたばかりです。道に直角に倒れているアカシアの木で私の力ではびくともしません。
「わっ！どうしよう。暗くなってきているし、車が通ったらぶつかる！」
そう思っているうちに雨風が強くなってきました。
「あっ、車がこちらに曲がってくる！教えなくっちゃ！」
私の慌てぶり・・・みなさん、分かりますか～！！
雨風の中、大木を通り越して、大きく手を回し、「木が倒れています！」と叫びました。
びっくりして運転されていた方は、降りてきて確認し、Uタ－ンして違う道に走っていきました。
あれれ、行ってしまうんだ・・・私一人、えらいこっちゃ・・・。
頭の中で「そうだ、とにかくこの木をどかさなくっちゃいけない」と会社に連絡したら、すぐ協力会社の男性6、7人が駆け付けてくれ、みんなで倒木を道の横に運んでくれました。
さすが男性たち！！ありがとうございました！！
ということで、道の横にまだ木が数本残っているのを毎日通勤しながら見ていて、この土地の持ち主を見かけたら伐採をお願いしようと思いつつ月日は過ぎていきました。
一週間前、りんごの手入れをしている方を見かけ、思い切って声をかけたところ、あの土地は、新しく道が通った時にだれのものだか判らなくなったから松本市に相談してみたらどうかとの事、土曜日だったので状況説明をＦＡＸをしました。月曜日、市役所の方から連絡があり、県の建設課へ私が書いた状況説明のFAXを送ってくれるとのことで、こちらから確認の意味で電話をするように言われました。ただ、こういう例はいくつもあるが、道路から出ている枝は取り除く程度で今まで済まされていることが多いと言われ、ちょっとがっかりました。電話したら担当者はお留守でしたが、また、すぐに電話があり、なんと、現場を確認してきたそうです。
「あの土地は県の土地でした。木は伐採いたします。ご迷惑をおかけしました。」と言われました。なんだか、とっても嬉しくなって、常務に話したら、「電話をきいていてその熱意が通じたんですね。すごいと思います。」なんて言われちゃって、嬉しいようなありがたいような、こそばゆいような・・・
そんな一日でした。