ひと息ばなし

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2008.07.01

奥様の大切なお城 キッチンについて

いまや、キッチンは多種多様で本当に迷ってしまいます。各メーカーが特性を出しています。INAX、TOTO、ヤマハ、クリナップ、サンウェーブやタカラスタンダードなど、各展示場巡りを沢山して、結構大変な時間と労力が必要です。
しかし、オープンハウスで気づくことは、設計事務所の先生が設計するお台所のキッチンは、実にシンプルなのです。シンプルゆえ、気持ちがいいのです。
例で申せば、家具屋さんが作成したキッチン、または当社大工が集成材で作ったキッチン、流しも、食器棚も手作りです。今、こだわりの追求とオンリーワンのものづくりが息づいてきたのかもしれません。また、各メーカーと手作り家具、キッチンの組合せもあり、バリエーションも豊富です。
15年前、私もキッチンを改修した際、壁に食器棚を設計し、家具作成を依頼しました。その頃からゴミ問題はありましたが、まだまだ関心は薄かったように思えます。私は、食器棚の下にBOXを2つ、キャスター付きで作り、一つは燃えるゴミ、もう一つはプラスチック入れにしました。おかげですっきり収まり、15年間満足と、愛着のある台所となりました。この愛着が大切ですね。いくら立派な台所でも、物語がこの場所で作られていなければ冷たい場所になってしまう。この台所で、息子が野球部で活躍するためにおにぎりをどのくらい握ったことでしょうか。娘とこの台所に立ちたくて、キッチンの高さを娘に合わせてしまったほどです。お菓子のブロニーもたくさん作りました。結婚式に皆さんに差し上げるクッキーもここで作りました。今も昔も変わらぬことは、主人の弁当をひたすら作っていること、お弁当を布で包むときは、今日の無事を祈ります。
私たちは、住宅と言う箱ものを作っているのですが、この中で暮らしていただくご家族様の物語を入れる住宅と言う箱ものを作っているのですね。こころゆくまでの家づくりは、この中に皆様の夢と思い出の物語を沢山つめていただくよう、努力したいと思います。

さて、トマトを食べるかな。今サラダスパイスをかけて食べるのが私流になりました。

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