ひと息ばなし
column
2011.09.02
ひとり、ひとり…
ひとり、ひとり、顔が違う。
ひとり、ひとり、声が違う。
ひとり、ひとり、考えも違う。
ひとり、ひとり、通ってきた道が違う。
ひとり、ひとり、血液も違う。
だけど、ここで一緒に働く。
ここで、一つになってものを造り上げていく。
どうか宜しく。
どうか先輩、宜しく。
そうか、しっかりついて来いよ。後輩!
年は違うが、世代は違うが、作るものは同じものだ。
想いは同じだ。
この家に住む人の幸せを祈り、笑顔を思い浮かべ造りあげていこう。
こころはひとつ…大工のこころ活きはひとつ…。
今年も若き大工が二人誕生し、研修期間が終わり、学生だった甘えを捨て
大工としての体ができつつあります。
毎年、若き大工の誕生は楽しみでもあります。
しかし、今、建築物は求めるものの水準が高く、設計と実際の施工との間のコミュニュケ-ション、技能と、いろんな能力が必要になります。
昔は、無口で口ベタは職人むきとか言われましたが、今はバランスのとれた
職人が求められます。
しかし、勉強好きで、プラス思考で、素直な人は、必ずといっていいほど
伸びて、自分の居場所を確立し、楽しく仕事をしています。
人は、必要とされると、思ったより能力が出ると思います。
そのためには、一年後の自分の姿を描きつつ、研鑽していくこと、
自分をしっかり磨いていると、自分が光らなくても、光りを感じてよってくる…
そんな若き心をいつまでもいつまでも持ち続けたいと思っています。
ときには、辛きことばも必要かと…なにくそ と奮い立つのも自分磨きですから….