ひと息ばなし
column
2011.07.06
粋な和風住宅
昨年、郷原街道で、完成見学会を行いました。
当社の設計施工物件で、この郷原街道にふさわしい住宅ということで純和風住宅です。以前、建ててあった住宅からいろんなものを取り外しました。それを活用し、玄関框、座敷の建具ガラス、床の間の框、玄関の横には、組子の建具もはめ込みました。とても風情があり、当社の設計士藤原専務のセンスもピカリと光りました。こちらの住宅でオープンハウスを開催することとなり、当日、品の良いご夫妻が、当社の看板をご覧になり、来場されました。以前、朝日村の住宅を設計施工し、長野県建築士事務所協会の優秀賞を頂いたお施主様のS様のお姉様ご夫妻でした。
あれから約2年経て、この度、ご夫妻の住宅が完成いたしました。工事を22年の4月から開始し、今年の7月までの長い期間を経てお客様とのまさしく「こころゆくまでの家づくり」を堪能いたしました。平屋の住宅で、とても心のこもった一品です。和風住宅の粋を一つ一つ丁寧に造り上げました。玄関の擦りガラス、障子戸の円形のデザイン、黒柿の床柱、台所のカウンター、ストーブ、どれをとっても、思いが深く、これから先、こんな和風住宅があまり建築されないのではないかと密かに思っています。和風庭園も完成し、全国誌である「和風住宅」に掲載することとなり、先日、カメラマンが撮影に入りました。建具の取っ手しかり、すべてが丁寧な造りに、「今時、こんな家はない」と言われ、再確認した思いが致しました。
私も、玄関に下駄を置いたり、花を飾ったり、小物を置いたりして、アシスタントとしてお手伝いをいたしました。どんな写真が出来上がり、感動を与えてもらえるのか、今から雑誌の発売、11月が楽しみです。