ひと息ばなし

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2015.09.01

♪~蘇った古いピアノ~♪

お施主様は東京のF様・・・長い間貸家として貸し出されていた住宅の1室だけ開かずの間になっていました。その理由は、幼いころ弾いていたピアノが置いてあったからです。

お施主様のF様が東京にお嫁に行き、信州に里帰りしたときは、お嬢様が弾いておられました。もう、20年も前のことです。
先日、そのお嬢様も結婚され、お嬢様のご主人と、今では貸家となっている思い出の家を見に来られました。

大変懐かしがられていて、この古いピアノの鍵を開け、さっそく弾かれました。
「まだ弾けるわ!」と感激され、この度、住まわれている名古屋にこのピアノを配送することになりました。
お母様のF様が東京在住のため、この私が一応管理を仰せつかっており、9月1日にこのピアノを運びだすことになりました。
雨の中、配送業者の方2名が、250キロあるピアノをいよいよ運びだします。
キズの確認を丁寧にされ、私がサインをして、20年以上1人ぼっちだったピアノも、新しい家族のもとに送り出されました。12月には、お嬢様に赤ちゃんも産まれます。このピアノも、光の当たる温かな家族の中で、また新たな光を得て輝くことでしょう。

私ごとで恐縮ですが、この家の持ち主は私の高校の恩師でもあり、F様はその娘さんで、兄の幼馴染でもあります。
天国の先生・・・お孫さんの家でこのピアノが蘇ります。天国で音色を聴いて下さい。

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