ひと息ばなし

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2011.10.07

スマートハウスとパッシブハウス

「スマートハウス」と「パッシブハウス」この頃、この言葉を耳にするようになりました。スマートハウスとはITの情報技術を使って家庭の消費電力を制御する住宅で太陽光パネルの活用、家庭用蓄電池と接続して効率的に複数の家電を制御できる住宅です。一方パシップハウスとは、住宅を取り巻く環境を、機械の力を借りることなく、自然を利用するシステムで内部の環境を快適にしようとする住宅なのです。
それは3月11日の東日本大震災で、私たち日本は、いやおうなしに建築について考え、議論する時期に来ているからです。
夏は窓を開き、外の爽やかな風を呼び込み、冬は、陽だまりのあの温かさを感じたい!これからは、自然との対話をしっかりとした設計の力と施工がより一層必要になってきます。そして、住む方々の自然エネルギーに対する消費の理解度が重要なポイントとなるのです。
風の向き、日照時間、周りの景色、隣人との関係を、お客様と設計士と施工側のコミュニケーションにより練り上げ、楽しい家づくりをし、オンリーワンの家が出来上がります。何を取り入れ、何に価値観を求めるか、パッシブハウスの奥の深い理解が必要とされています。自然との対応は本当に奥が深いと感じます。自然の力は、私たちを魅了し続けています。パワースポットも自然の中の場所です。今、窓を開けるときんもくせいの花の香りが漂い、なんとも言えない安らかな気持ちになります。夏の暑さから解放されて、庭から見る月の美しさは自然を感じる絶好のひとときです。自然とは本当に素晴らしい。・・・ですが、津波のように豹変する自然もあります。
今、地域対応の住宅がそこの風土にあった住宅基準であるという今までと違った見方も出ています。国の基準ではなく、地域によって違うんだということです。台風が毎年くる地域と来ない地域、海の潮風のあたる地域と、信州のように山国の地域との基準の違いをこれから求められてくるのでしょう。自然の材木と会話した「木の住宅」は手間も掛かりますが、なんとも言えない温かみと安らかさがあります。そんな価値観を共有できるお客様と楽しい住宅づくりをこころゆくまでやって行きたいと思うこの頃です。

あっ そうそう、当社の事務所にある薪スト-ブにも灯がともりました。あったかい空気が心を和ませます。当社で建てて頂いた方も薪を取に来られています。
これも、自然との対話ですよね。

スト-ブを見ながら、温かいス-プなんていかがですか。
おっと、熱燗もいいですね。あぶったスルメで心もほかほか~です。

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