ひと息ばなし

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2011.08.01

人との出会い

人生には、ふとしたひらめきと、実体験から出た言葉には感動があります。
そして、人との出会い・・・これによって広がり、豊かな心の通じ合いが生じるのです。
8年ほど前のこと、私はアゲインという詩をつくり、曲を友人のマリンバ奏者の武井明美さんが作曲して下さりCDに致しました。このアゲインは、東邦レスキューの人命救助で偉業を成し遂げた篠原秋彦さんと当社の今は亡き社員のSさんのことを思いながら作詞したものです。6月30日の松本市を震源とする震災で、あたふたしていたころ、東京から小包が届けられました。それは、以前、アゲインを聞いて、感動して下さりお手紙や、お菓子などをお送り頂いた方でTさんという方です。なんと、震災のお見舞いということで、お菓子をお送り下さったのでした。(自宅は、震災によって瓦屋根の棟の崩壊、ユニットバスの亀裂、外壁の亀裂等、思ったよりちょっとひどく、自分の家より、お客様が先とまだ手つかずの状態です)まだ、Tさんとは、お会いしたこともなく、だいぶ前のことでしたので、よく私のことを覚えていて下さり、お見舞いまで頂戴し、大変恐縮致しました。さっそく、Tさんに手紙を書き、震災の状態と被害はそれほどでない旨を書き、松本の銘菓をお送りしました。すると、奥様とご旅行なさったとのことで、三色きんつばとカンツォーネの石井祥子さんのCDが送付されてきました。更に、自分は82歳であり、剣道の指導的立場の道場の館長であり、今期大会にて優勝されたとお手紙に書かれていました。お礼に、信州そばをお送りしたのですが、私が義父母84歳と82歳の両親の世話をしていることを知ったTさんが、また、本を4冊と東京銘菓をお送りくださいました。その本は、私のために、本屋さんに出向き、選んで下さったとのことでした。82歳とは思えないほどの感性と達筆な文章には、ご夫婦二人暮らしで、自分達で自立した生活をされていることが伺えました。Tさんの凛とし、矍鑠(かくしゃく)とした姿勢に感動すら覚えました。また、Tさんのお手紙の中に「妻を愛しながら、暮らしている」と書いてありました。まるで、宮本武蔵のようです。ね!素敵でしょう!
高齢でありながら、本を読み、カンツォーネのコンサ-トに行き、その感動を私にお送り下さり、そして、日々、自分を磨き、研鑽し、妻を愛す・・・
良い方と、また、出会うことができました。お手紙を大切にアルバムに貼りました。もちろん、主人にも読んでもらいました。
2ケ月まえより、曽野綾子さんの゛老いの才覚゛という本を読んでいます。
自分が年を重ねていくのに必要な心構えが見えてくるような気がしてします。

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