失敗から学んだこと・・・

ひと息ばなし

column

2010.04.03

春がやってきました。桜咲き、なにか4月という季節はワクワクします。
今日は失敗から学んだことを書きたいと思います。
当社は支払を銀行のEBネットで行っていますが、訂正の不備があり、打ち直したことが証拠はきちんと直っているものの確定の登録がまずかったのか正確な金額が振り込めませんでした。
月始め、振り込まれていないと外注先の社長さんが来社されました。担当者は、振り込まれた証拠の書類を持っていて、確かに振り込まれてあるのになぜかと頭の中は混乱し、゛これから問い合わせて確認しますので、お時間を下さい゛とお願いし、社長さんの携帯番号をお聞きし帰って頂きました。
何か騒がしいと感じて、何があったのかと聞いたところ、上記のような事情があったとのこと、大変驚いた私は、すぐ社長さんに電話し、何らかの事情で起きたことを深くお詫びし、すぐ当社に戻って頂くようにお願いをいたしました。
その間に、もう一度振込の確認を再度し、確かに何かの関係で振り込み訂正前のデ－タ－が受理されていました。どんな理由にせよ当社の落ち度であり、外注先に迷惑をかけてしまいました。
こんなことは、当社にとって初めてのことで、担当者も大変なショツクで落ち込んでおりましたが、大きな会社ならともかく、我が身も同じ、資金繰りは会社の命とも言えます。
手形の期日が当日なら大変なことになりかねません。
しばらくして見えられ、すぐ応接間にご案内し、大変にご迷惑をおかけしたと心からお詫びを致しました。そして温かいお茶と、゛私の作った酢漬けの生姜の漬物です゛とお勧めいたしました。また、すぐ再度振込を完了したことを伝えました。社長さんはおいしそうに漬物を召し上がり、領収書を切ってくださる時に、そっと両手を合わせました。
私は、その姿に、深く感動を覚えました。お話の中から、会社のことを思い、経営している姿と、何事も、真摯に受け止めている謙虚な姿勢にこんな言葉が浮かびました。
゛実るほど頭を垂れる稲穂かな゛