ひと息ばなし

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2009.06.03

愛犬のはなし

我が家の愛犬は、我が家にきて13年目になる。
平成18年2月17日生まれのラブラド-ルとシェットランドシープードックのかけあいで雑種という話である。
末娘の犬を飼いたいという耳にたこができるほどの懇願に高校に入ったら考えてあげるとつい口をすべらしてしまったのがきっかけで、飼うことになった。市民タイムスに犬を差し上げますという欄をみて出かけてみた。その時は、2匹の子犬がいて真っ黒なオスとメスであった。先客がいて、私たちは残った犬をもらうことになった。メスが残り、私のエプロンの中にくるまって不安そうな顔をしていた。生まれて1ケ月くらいであったので、居間の片隅にコ-ナ-を設け飼っていたが、さすが主人も犬の匂いが気になりだしたので娘の部屋でしばらく飼っていた。1ケ月もすると、めきめき大きくなり、真っ黒な手だけはクマのように大きいと思っていたが、体重も15キロにもなり、家族はびっくり!そこで庭に犬小屋をつくり飼うことにした。出来た犬小屋は、犬の大きさを考えたもので屋根も板金仕立てで、立派な小屋であった。私のたっての希望で首にはクサリは付けないことにし、庭の柵の中を自由に歩けるようにした。ある時、柿崎の海岸へ釣りに出かけ犬も連れて行ったら、主人の釣りあげたふぐを食べてしまい、その晩は死ぬ度吐いたり下したりの大騒ぎで、助からないかもしれないと思っていたら、翌朝、元気になってひと安心…
優しい犬で、へらを手でいじつても怒らず、いつも優しい眼差しで家族を見つめていた。
娘はお嫁さんになったけれど、夫婦で毎週散歩にきたり、シャンプ-したり
大切にしてくれている。
ところが、先週の日曜日に犬の様子がおかしくなり、足腰が立たなくなった。
気がついたのは、夜8時過ぎである。翌朝、犬猫病院に連れて行ったら前庭症候群ということでCTスキャンをとり原因をつかむことになった。現在23.5キロの動かぬ犬を娘と私とで台の上に乗せた。犬の顔が私の腕の中でじっとしている。血液検査の結果、2週間から3週間の入院ということになった。
現実のところ、保険も効かぬ治療代は聞かされて驚きであった。
犬猫病院に来ている人達を見て、ペットのためにかかる費用を思い改めて感心した。今はペット保険があるそうである。人間なみである。ペットを飼うときは、楽しい時も苦しい時もなんじこれを愛するかと結婚式の聖書の一節を思い出し、縁あってきた我が家の愛犬の入院承諾書にサインした。13年ともに生活してきて、忙しさの中、あまり世話をやいてあげられなかったことを心の中で詫びた。ごめんね。早く良くなってね…。

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