ひと息ばなし

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2014.07.10

ご結婚おめでとうございます

当社の独身の会から卒業生が出ました。
大工部主任  荒川裕史さんです。
近頃、めきめき腕を上げ、丁寧な木工事でよい仕事をすると定評のある彼です。
当社のブログを見て頂ければ式の様子は一目瞭然ですが、いままで母ちゃん的存在であった私も、一言お祝いのことばを言いたいのです。
平成11年に入社をして、彼の青春を見てきました。
34歳になり落ち着いてきたと思っていた矢先、同学年の彼女と結婚すると紹介され、とても美しい方で内心驚きました。えっ、こんなステキな子が残っていたのかとびっくり!
当日の結婚式は、白無垢のそれはそれは美しい花嫁さんでした。
結婚式も楽しく進み、クライマックスのご両親に花束贈呈となったとき、荒川さんの妹さんが、マイクを持ち、私に少し時間を下さいと申出がありました。「兄ちゃん、ご結婚おめでとうございます。」と始まった妹さんの言葉を書かさせて頂きます。
それは、小さな頃は、よくケンカもし仲のよい兄妹ではなかったけれど、お父さんが亡くなったのは荒川さん18歳、妹の明子さんが高校生のときであったそうです。その後、明子さんは、何でもお兄さんの荒川さんに相談しました。つい最近、当社専務の設計で荒川さんが棟梁で家も建てました。新居を手掛けてくれた兄への想いと、病弱なお母さんを花嫁の啓子さんに託す思いがずっしりと感じられ、思わず涙を誘いました。席の周りをみると、私の横にいた藤田部長もハンカチで涙をぬぐい、大工の三村さんはおしぼりを目に当てていて上を向いてました・・・。
その後は、荒川さんのお兄さんが(東京在住)亡き父親の代わりに挨拶をされました。お兄さんは亡くなったお父さんによく似てられ、感極まっていましたが、これもまた、感動でした。
私は、荒川さんが入社して間もないころ、荒川さんが仕事でケガをしたことがあり、心配してご両親が来社された時のことを思い出しました。その時は、お父さんがガンであることを聞かされていました。「裕史を頼みます」と頭を下げられました。
お父さん、安心してください。こんなに立派な結婚式を挙げ、光輝いています!
本当に、よい結婚式でした。
花嫁の啓子さんの両親がお酌に来られた時に「よく荒川さんが結婚せず残っていた」と言われ
本当に愉快な気持ちになりました。

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