TEL0263-57-2196

オイ太田、武田！オイ！オオタ、タケダと朝から社長が呼んでいます。
こんな時、いつも思うことは、建築業は男の職場だとつくづく感じます。
活気があるというか、工事が始まる前の気合いに満ちた迫力を肌で感ずるひとときです。弱々しい男なら、逃げ出したくなるかな、などと思いながら、たくましくなりつつある若き社員にエ－ルに送ります。
実は、4年ほど前にナダレに巻き込まれて、解体してしまった北アルプスの岳沢ヒュッテの工事が岳沢小屋として工事をすることになりました。
今まで、数多くの山小屋の工事を携わってきた当社ですが、今回は、標高は低いものの、ちょっと訳が違うのです。
今までは、食事も仮設電気も、山小屋さんにお世話になっていたのですが、今回は寝る所さえ、ましては、食事を作ってくれる方もいません。そこで当社は
5.6人が泊まれるキットハウスを駐車場に建てて2段ベッドまで作り、昨日解体し、岳沢までヘリで上げることになりました。
環境省や林野庁の許可が下りることになり、いよいよヘリで荷揚げです。
今回は、食事のはし一本から揃えました。食事は、工事代理人として頑張っている武田さんに、料理の手ほどきから教えました。教えたのは、サバ缶チャーハンと野菜が沢山入ったうどんです。これは結構好評でした。さて、最も今回の気の遣うことは何だと思いますか？それは、熊、クマなんです。近頃、乗鞍でもクマで大けがをしたニュースがありました。オ－ナ－の穂苅さんからも、助言を頂きました。そこで、問題は残飯をあさりにくるクマ対策です。基本的に残飯は残さないこと、野菜くずも煮込んで食べることとしました。夜のトイレは、小屋から離れているので数人で行くこととしました。クマスプレ－も購入しました。10月3日から基礎工事が始まり、5.6人が20日間ほど携わる予定です。
山男として、たくましくなって、山の工事で何かをつかんで帰ってきてくれることを、心の中で祈っています。