ひと息ばなし

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はっぱイラスト はっぱイラスト

2009.09.01

懐かしき知人に会いました!

先日のことです。事務所の電話がなり、「Sさんという方から電話です」とのこと….ん?Sさん? 一体どなたかしら?
「もしもし、わたしSです。わかります?」声ですぐ分かりました。36年前、私はある会社に勤務し、70名の職場でその職場の世話役の仕事をしていました。そのうちパートの方が12名でした。そのころは30代前半から40代半ばまでのパ-トの女性群は、活発で、明るく、たくましくとても賑やかでした。そのパートの一人のSさんは、78歳になられますか、声もハツラツとしていて、「自宅のそばのAさんがとっても素敵な家を建てた。よくみると滝澤工務店と書いてあった。これは、きっと貴女の会社であると思い電話した。実は3年ほど前に家を建てたが、玄関先に茶室向きの小部屋があり、その襖を変えたいので相談に乗ってほしい」とのことでした。さっそくお伺いして、夏向きのよしず戸を手配致しました。京都では夏戸として使われるよしず戸です。なかなか粋な趣です。なんとか盆前に涼やかな雰囲気にしようと手配し8/11に納入完了しました。急ピッチで仕上りSさんにもとても喜んで頂き、私も、素敵に納まったよしず戸に大変満足です。この涼やかな和風戸に改めて日本の良さを見直しした次第です。優雅で、公家の気分です。
実は、昔、彼女にどうしても鏡台がけを作ってほしいと頼まれて、藤の花を刺繍をして差し上げたことがありました。
しかし、家も新築され、36年前のことだもの、捨てられてしまったんだろうと思ってましたが、帰る間際にそっと伺いました。[あらあ、大切にかかっているわよ。大きな鏡台なので二階にあるのよ」とのこと….
昔の御縁から、ひょんなことで頂いた工事ですが、昔のことを思い出しSさんとの話もはずみ、こころほかほかとなりました。
Sさんは、玄関の素敵なA邸の出来上がる過程をしっかり見ていて、出来上がるのが楽しみにされていたようです。
設計をし、工事管理をし、お客さま満足、ご近所の満足、こうして次の仕事に結び付いて努力が報われていくのだと感謝、感謝です。

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