ひと息ばなし

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2013.10.18

大切なお客様のお話

本日、穂高のKさまから絵ハガキを頂きました。
キクイモの絵をご自分で書かれてお送りくださいました。もう、6年も前に設計、施工させて頂いたお客様です。ご主人から家を建てたいと連絡を受け設計させて頂いておりましたが、設計途中で癌にかかっていることがわかりました。なんとかご存命中に入居をして頂きたいと木工事の千野棟梁はじめ、大工部も代理人も大奮闘し完成させました。
新築して3ケ月間、いい家だ、いい家だと大満足されてお住まいでした。
そしてお葬式ではK様のご長男のIさまが、弔辞がわりに亡くなったK様の遺書というのでしょうか、K様が皆さんにあてたお手紙を読み上げて下さいました。
その中に、当社への感謝の言葉があり、私はとても感動致しました。
一生の内で、数少ない宝物の一つでもあります。
住宅を設計するときは、日曜日が多かったので参加させていただき、庭に咲く一面の白根葵の花に囲まれて、また、常念岳を見るために作られた東屋の下で、奥様の作られたお饅頭や、羊羹など舌鼓をうちました。
今から考えるとなんて幸せなひとときだったでしょうか。東屋の横には大きな梅の木があり、梅をもいだり、貴重な白根葵の苗を頂いたり、今も春になると毎年咲く花に亡きK様のことを重ねています。また、奥様から、私たち夫婦とお友達としてずっと付き合って下さいと言われました。あれから数年後の息子さんの結婚式にも列席させて頂きました。そして、奥様から頂く温かいクレヨンの花の絵が届くたび、私の心の中に温かいものが流れます。
人と出会うこと、ご縁を頂くことの大切さを感じています。

★ひと息はなしを毎月更新を心掛けている私ですが、母の49日などの法事や
頼みの綱の経理担当のHさんがおめでたでお休みがちになり、めっぽう忙しくなりました。若さの秘訣は、頭を回転させることと信じて頑張ります。

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